北海道産　奇跡の小果実
　　～ AHAシーベリー果実エキス ～2019.04.12

砂漠緑化に使用されるほど強い生命力をもち
病を治し肌を輝かせた伝説のスーパーフルーツを
国内唯一の適地である北海道で無農薬栽培
シーベリー果実の高いピーリング効果と抗酸化作用が滑らかで輝く肌に

１. シーベリーとは

シーベリー果実
グミ科ヒッポファエ属、学名「Hippophae rhamnoides（ヒポファエラムノイデス）」
ギリシャ語で「ヒッポ（馬）」と「ファエ（光り輝く）」に由来し、病の馬を元気にし、輝かせたことから命名されました。
他に、シーバックソーンやサジーなどの名称があります。
アーユルヴェーダでは「免疫機能を高める植物」とされています。
がん、炎症、動脈硬化などに効果のあるオメガ7のパルミトオレイン酸が多く含まれることで有名です。
果実は脂質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、フラボノイドなど多種多様な成分を含むことから“奇跡の果実”といわれ、美容・健康素材で注目されています。
酸度が非常に高いのも特徴です。
また、一般に小果実には赤や紫色が多いですが、果実には珍しい黄色であることも特徴の一つです。
「北海道産機能性素地辞典（北海道バイオ産業クラスター・フォーラム）」にも収載されています。
主産地は中国、シベリア、モンゴルなどで、日本国内では北海道の限られた地域のみで栽培されています。

※アーユルヴェーダ：インド大陸の伝統的医学。ユナニ医学、中国医学と共に世界三大伝統医学とされる。

産地
共生菌による窒素固定を行うため、養分の乏しいやせた土地でも育ちやすく、砂漠緑化にも使用されています。
生命力が強く、-43℃～40℃の温度帯や、塩分の多い土地でも成長できます。
北海道勇払郡むかわ町の「フォレストベリー農園」は、同地がアルカリ土質と硬水の性質によりシーベリー栽培に適していたことから、国内でシーベリー栽培に成功したパイオニアです。
フォレストベリー農園で無農薬栽培されたシーベリー果実は、食用のジュース、シャーベット、フルーツソース、化粧品用シーベリーオイルなどに加工されて販売されています。

２. 有効性情報と期待される効果

３. シーベリー果実はAHA（フルーツ酸）を高含有　－LC-MS分析－

AHAシーベリー果実エキスは、ピーリング効果をもつAHA（αヒドロキシ酸：フルーツ酸）を高含有します。AHAはグリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの2(α)-ヒドロキシ有機酸で、皮膚ピーリング効果が期待できる成分です。保湿成分アスパラギンも多く含みます。

４. AHAシーベリー果実エキスの抗酸化作用

＜試験方法＞
ラジカル消去試験：DPPHラジカルの消去能を測定　
過酸化脂質生成抑制試験：リノール酸が酸化してできる共役ジエンを測定
スーパーオキシド消去試験：キサンチン／キサンチンオキシダーゼ系により生じるO2-を測定
過酸化水素消去試験：過酸化水素をペルオキシダーゼ共存下でDA64により測定
試験濃度：0.25mg/mL

＜結果と考察＞
AHAシーベリー果実エキスは、ラジカル消去活性、過酸化脂質生成抑制活性、スーパーオキシド消去活性、過酸化水素消去活性を示しました。紫外線暴露により生じるROSを消去することにより光老化抑制効果が期待できます。また、過酸化脂質の生成を抑制することにより、肌のターンオーバーを正常化させます。

５. AHAシーベリー果実エキスの抗しわ作用　－in vitro－

＜試験方法＞
エラスチンを分解するエラスターゼ酵素活性に対する阻害効果を測定
試験濃度：0.25mg/mL

＜結果と考察＞
AHAシーベリー果実エキスはエラスターゼ活性を阻害しました。
エラスチンは網目状に構成されるコラーゲンを結びつけ、コラーゲンとともに肌のハリを維持しています。別名、「弾力繊維」と呼ばれ、ゴムのように伸縮します。そのため、加齢や紫外線、活性酸素、ストレス、エラスチン分解酵素（エラスターゼ）などによってエラスチンが減少すると、シワやたるみなど老化の原因となります。このことから、エラスターゼを阻害する成分には、肌のハリを回復または維持させ、その結果肌を若々しく保たせる効果が期待できます。

６. 製品情報

原料情報
・北海道むかわ町で無農薬栽培されたシーベリー果実
・表示名称：ヒポファエラムノイデス果実エキス
・INCI: HIPPOPHAE RHAMNOIDES FRUIT EXTRACT
・中文名称：沙棘（HIPPOPHAE RHAMNOIDES）果提取物

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト：刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験：刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験：陰性