Cera•Fla
ふるさと元気プロジェクト [医薬部外品表示名称:チンピエキス]
※防腐剤ゼロ粉体原料
〜四万十流域で100年実をつけ続けるという伝説の柑橘。
その果皮が持つ「セラミド×フラボノイド」がUV刺激乾燥とシミを予防〜
セラミド・シミケア原料 〜セラフラ(ぶしゅかんエキス末)〜
その果皮が持つ「セラミド×フラボノイド」がUV刺激乾燥とシミを予防〜
✔︎ 柑橘類トップレベルのフラバノンと極長鎖ヒト型セラミドを含有
✔︎ 紫外線による乾燥とシミから肌を守る
✔︎ 搾汁後の未利用果皮を活用したクリーンビューティー原料
目 次
1. 期待される効果と有効性情報
2. 四万十川が育む100年酢みかん「ぶしゅかん」の凄さ
3. 独自製法でフラバノンが肌深部まで高浸透
4. セラミド補給と産生で肌を乾燥ストレスから守る
5. 紫外線ストレスによるシミ抑制
6. 原料情報
1.期待される効果と有効性情報
1.期待される効果と有効性情報 |
■バリア機能・保湿・キメ・シミ・ターンオーバー
■バリア機能・保湿 ■キメ ■シミ
フィラグリン(UV刺激下FLG生成促進)
トランスグルタミナーゼ(UV刺激下TGM生成促進)
セラミド産生(UV刺激下GBA生成促進)
キメ改善(皮丘面積)
メラニン産生抑制(α-MSH刺激細胞メラニン量)
メラニン産生抑制(α-MSH刺激細胞チロシナーゼ活性)
ターンオーバー促進による色素排出(臨床試験)
過酸化脂質生成抑制(リノール酸過酸化抑制)
活性酸素消去(O2-・OHラジカル消去)
2.四万十川が育む100年酢みかん「ぶしゅかん」の凄さ
2.四万十川が育む100年酢みかん「ぶしゅかん」の凄さ |
2.1 ニッポンのいいところ、あますことなく
高知県四万十川流域のみで育つとされる伝統の青みかん「ぶしゅかん」。
100年もの間、実をつけ続けるという高い生命力が特徴です。
地元では郷土料理に欠かせない果汁として、さらに薬味として果皮もすべて食べられてきました。
太陽の光をたっぷり浴びても色褪せず瑞々しい、青く艶のある果皮。
そこには日本の数ある柑橘のなかでも抗酸化成分フラボノイドとセラミドがトップレベルで含有(当社分析)。
この秘密は次の2つ。
「暴れ川」 四万十川が育む流域の肥沃な大地。
日本全国の中でも日照時間がトップのエリア(高知県)の強い日差し。
この国内最高峰の柑橘の「搾汁残渣」を活用し、有効成分「ヒト型セラミド×抗酸化フラボノイド」を抽出・濃縮した「内外美容」対応原料です。
2.2 フラボノイドが柑橘トップレベル
日本では数多くの優れた柑橘が収穫されていて、その品種は100種以上もあるとか。柑橘の機能性成分といえば果皮に豊富に含まれるポリフェノールの一種であるフラバノンです。フラバノンは果実の種子を紫外線から守るための成分で、香酸柑橘などの青い果皮に多く含まれます。
我々は国内の著名な柑橘果皮のフラバノンを比較分析したところ、四万十ぶしゅかんの果皮にトップレベルのフラバノンが含まれることを発見しました。フラバノンは抗酸化性や抗炎症性に優れる成分です。
2.3 極長鎖ヒト型セラミドが柑橘トップレベル
柑橘果実は成熟過程において特に果皮が盛んに細胞分裂を繰り返し丈夫な果皮を形成します。実はこの過程で細胞膜成分であるセラミドが作り出されます。
柑橘果皮にはグルコシルセラミドだけでなく、N-α-ヒドロキシリグノセロイル-フィトスフィンゴシンを中心とした、いわゆるヒト型セラミドも豊富に含まれています。ヒト型セラミドの肌への塗布は、加齢に伴い低下する肌のセラミドを補う上で重要です。グルコシルセラミドはヒト型構造ではありませんが、塗布により紫外線誘導の炎症を抑制する効果が報告されています。
Inhibitory effect of topical maize glucosylceramide on skin photoaging in UVA-irradiated hairless mice
Shimada E et al. J Oleo Sci 60 321-325 (2011)
3.独自製法でフラバノンが肌深部まで高浸透
3.独自製法でフラバノンが肌深部まで高浸透 |
3.1 独自製法で高浸透型フラバノン高含有
ぶしゅかん果皮には柑橘トップレベルでフラバノン類が含まれます。しかしフラバノン類には肌への浸透性において課題があります。我々は独自製法により、浸透性に優れるアグリコン型のフラバノン(ナリンゲニンとヘスペレチン)を高含有するエキスの製造に成功しました。
3.2 肌表層から深部へと隅々まで浸透
テープストリッピング法によりエキスの浸透性を評価したところ、独自製法により作られたナリンゲニンとヘスペレチンは極めて高い肌浸透性を示すことが分かりました。ナリンゲニンとヘスペレチンの浸透率は、配糖体であるナリンジンとネオネスペリジンに対して肌深部でそれぞれ44倍と46倍と高い値を示しました。
フラバノン配糖体は肌表層に留まることで紫外線ストレスから肌の細胞を守ります。さらに、フラバノンアグリコンは肌深部へ高い浸透率を発揮することでメラノサイトに働きかけ、シミ抑制への効果が期待できます。
4.セラミド補給と産生で肌を乾燥ストレスから守る
4.セラミド補給と産生で肌を乾燥ストレスから守る |
4.1 シトラス極長鎖ヒト型セラミドを肌に補給
ぶしゅかん果皮のヒト型セラミドを分析したところ、脂肪酸鎖長が24のセラミドAPを主成分とする26~C28までの極長鎖脂肪酸型APが含まれることが分かりました。
4.2 紫外線ストレス下での肌バリア機能を活性化
紫外線を浴びた肌では、日焼けなどのダメージを早く回復させるためにターンオーバーが早まリます。その結果バリア機能は低下し、肌は乾燥します。 そこに空気中の汚れや花粉などの外的な刺激が加わると、肌荒れが悪化します。
この現象を細胞レベルで考えてみると、
↓
紫外線暴露は表皮細胞の小胞体ストレスを増加させることで、肌の有用タンパク質の産生を低下させます。小胞体はタンパク質の生産工場です。一方、小胞体ストレスに応答してセラミド産生は促進され、脂質メディエーターとして機能します。その結果、例えば自然免疫の一つである抗菌ペプチドの産生が促進されます。また、紫外線暴露で生産されたセラミドは、異常細胞の細胞死誘導を促進させたり、細胞分化を促進させることで、肌の恒常性を維持する役割を担っています。これらにより、皮膚は調和が取れて健康が保たれます。
ケラチノサイトにUVBを照射すると、小胞体ストレスが誘導されることでTGM1産生は低下し、セラミド産生酵素であるGBAの発現が促進されることが分かりました。セラミド産生は上記のとおり紫外線暴露下での肌の恒常性を維持するためのストレス応答であると考えられ、セラフラがその応答能をさらに高めることが示唆されました。FLGに関しては今回のUVB照射条件下では有意な発現低下は見られませんでしたが、セラフラはUVB照射下でのFLG産生を促進させました。小胞体ストレスによる肌有用タンパク質生産の低下をセラフラがリカバーすることが期待できます。
4.3 アシルセラミドの素、超長鎖セラミドを産生促進
肌には18分類1300種以上のセラミド種が含まれるといわれています。その脂肪酸はC24やC26を中心とした極長鎖脂肪酸からなり強固なラメラ構造を構築しています。
肌のセラミドは加齢や皮膚疾患などによる量の低下に加えて鎖長の低下(質の低下)が生じることが知られています。肌に存在するこれら極長鎖脂肪酸結合型セラミドは、当社が開発した和栗由来の植物ヒト型セラミドで補うことができることから、これまで多くの化粧品に配合されてきました。
一方、肌には植物ヒト型セラミドでも微量のC28や、さらに天然セラミドにはほとんど含まれないC30やC32といった特別に長い肌特有のセラミド種も存在します。これらのセラミドはアシルセラミド(セラミドEOSやEOPなど)合成に使われ、肌の長周期ラメラ構造を構築する上で重要とされ、強固なバリア機能を構築します。
この特別に長いセラミドの脂肪酸を作り出す酵素が「ELVOL4」です。ELOVL4はアシルセラミド合成に使われる脂肪酸(≧C28)を作る脂肪酸鎖長伸長酵素です(下図)。
肌のELOVL4がコードする脂肪酸鎖長伸長酵素が作り出す超長鎖脂肪酸(≧C28)。それがω-OHセラミドに転移されることでアシルセラミドが生成されます。植物や菌類由来のセラミド(≦C28)では、これら超長鎖セラミド(≧C28)を供給することはできません。そこで我々は、植物エキスを表皮細胞に与えることでELOVL4の産生を高めることができないかと考えました。
表皮角化細胞にセラフラを添加すると、ELOVL4遺伝子の発現が促進されることが分かりました。セラフラに豊富に含まれる極長鎖ヒト型セラミドにより、化粧品成分として肌にセラミドを補給することが可能です。さらに肌のELOVL4を活性化することで、肌自身がアシルセラミド産生を促進することが期待できます。
4.4 キメ改善(臨床試験)
<キメ>
セラフラ配合乳液を肌に塗布し、キメ改善効果を評価しました。マイクロスコープによる画像解析の結果、塗布前と比較すると顕著なキメ改善効果が見られ、1週後には皮丘総数は1.4倍まで増加していました(キメが細かくなった)。面積標準偏差で示されるキメの均一性も顕著に改善されていました(キメを構成する皮丘の面積のバラツキが少ない)。バリア機能の向上と伴に乾燥肌が改善されることで、キメの整った綺麗な肌になります。
5.紫外線ストレスによるシミ抑制
5.紫外線ストレスによるシミ抑制 |
5.1 α-MSH刺激メラニン産生の抑制
メラニン産生抑制試験:B16メラノーマ細胞を24時間培養、α-MSH(メラノサイト刺激ホルモン)およびセラフラ含有DMEMを加え72時間培養。その後、細胞数測定、メラニン可溶化後、OD405で測定
試験濃度: 0.25 μg/mL
α-MSHをB16メラノーマ細胞に添加すると、メラニン産生量が有意に促進されました。紫外線刺激により表皮細胞から過剰にα-MSHが分泌され、メラノサイト表面にあるMC1R(メラノコルチン1受容体)の活性化を介して転写因子MITF(色素細胞特異的転写因子)が刺激され、チロシナーゼ生成が誘導されます。その結果、メラニンが産生されます。セラフラは紫外線刺激により生じるシミを抑制する効果が期待できます。
5.2 α-MSH刺激チロシナーゼ活性の阻害
チロシナーゼ活性阻害試験:メラニン合成酵素チロシナーゼに対する阻害効果を、ドーパからドーパクロムの酵素生成物の量で測定
試験濃度:2.5, 25, 75 μg/mL
セラフラは細胞のチロシナーゼ活性を阻害しました。チロシナーゼはメラニン産生に必須の酵素です。紫外線などの影響で活性化し、色素細胞中でチロシンというアミノ酸から段階を経てメラニンになる際に働きます。シミなど色素沈着のある肌で活性化しています。
5.3 ターンオーバー改善によるシミ排出(臨床試験)
<試験方法>
ジヒドロキシアセトンで上腕内側部の角層を茶色く染色(n=3, 平均年齢33.6)。染色度合いを色差計でL値測定。各検体を被験部位に1週間連用塗布後、L値を測定。検体塗布前後のL値変化と塗布期間からターンオーバー速度を算出。
ジヒドロキシアセトンで染色した角層はターンオーバーの進行とともに剥離していき、その落屑に伴い肌の明度は回復していきます。今回、セラフラ乳液を塗布した部位では、無塗布に対してだけでなく、プラセボ乳液塗布に対しても有意に高いターンオーバー促進効果が示されました。
年齢とともにターンオーバーは著しく低下していき、個人差は大きいものの、一説では「年齢×1.5」がターンオーバーに要する日数ともいわれています。今回の被験者平均年齢33.6歳に1.5を乗じると50.4日となり、10代後半あたりの日数を28日とすると2倍弱遅延していることになります。ターンオーバーの過剰促進は肌あれの原因となりますが、ターンオーバーの遅延が気になる年齢層におけるターンオーバー促進効果は、落屑やシミ排出を促すことにより滑らかで透明感のある肌を維持することにつながります。
5.4 活性酸素消去・過酸化脂質生成抑制
・スーパーオキシド消去試験:キサンチンオキシダーゼ系により生じるO2-消去能を測定
・OHラジカル消去試験:過酸化水素から生じる・OHラジカル消去能を測定
・過酸化脂質抑制試験:リノール酸が酸化して生じる共役ジエンを測定
試験濃度:25, 250 (OHラジカル 2.5, 12.5) μg/mL ***P<0.001
6.原料情報
6.原料情報 |
原料情報
・素材:高知県四万十市産のぶしゅかん
・表示名称:シトルスインフラタ果皮エキス
・INCI名: Citrus Inflata Peel Extract
・自然由来指数:100% ※ISO 16128規定の自然原料等の定義と計算方法に基づく
医薬部外品表示名称:チンピエキス
安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性