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プレスリリース

皮膚のエイジングに影響を与える紫外線波長域を、
植物由来ポリマーでUVカットする新技術の開発に成功
ノンケミカル&ノンシリコンなのに、白浮きがなく長時間しっとり

2016年8月3日
株式会社サティス製薬

「ヒトと地球をもっと綺麗に、ずっと綺麗に」をスローガンに、植物を独特に活用した化粧品の開発とOEM製造を行う株式会社サティス製薬(代表取締役:山崎智士、本社:埼玉県吉川市)は、菜種を由来に持つポリマーをベースに、カットできるUV波長を大幅に広げる製剤を開発しました。

紫外線の種類と影響

太陽からの光線には、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線とあり、さらに紫外線は、UV-C、UV-B、UV-Aの3種類に分けられます。波長が短くて身体への影響力が強いガンマ線、X線、UV-Cはオゾン層に遮られ、紫外線として地表に届くのは、UV-B、UV-Aの2種類だけとなります。

UV-B:遮断しやすく、量も少なめ、皮膚の奥まで届きにくい
UV-A:遮断しにくく、量が多め、皮膚の奥まで届きやすい

遮断されやすいUV-Bは、オゾン層で大部分が吸収されるため、地表に届く全紫外線量のわずか10%と少なめです。日傘をさす、日陰に入るなどで遮断が可能ですが、照射を受けたときは皮膚表面に炎症を引き起こします。
一方UV-Aは、オゾン層での吸収がされにくく、全紫外線量の90%を占めるほど多量に地表へと届きます。波長が長いために日傘も透過しやすく、室内にいても照射を避けられないと言われています。照射を受けたときは、皮膚深部の真皮まで届くため、表皮を下支えしている組織を損傷します。
図1.太陽光線の種類 図2.生活シーンに合わせたUVカット化粧品の選び方

紫外線には異なる2つの作用がある

紫外線は波長別に2つの異なる作用を持っています。1つ目は「日焼け作用」で、もう1つは「エイジング作用」です。
波長の短いUV-Bは、皮膚表面(表皮)で吸収され、短時間で炎症と「日焼け作用」を引き起こします。この赤く日焼けする状態をサンバーンと呼び、そのサンバーンを防止する性能を示したのが、「SPF」です。
波長の長いUV-A、は皮膚深部(真皮)で吸収され、長時間かけて真皮組織のコラーゲンやエラスチンという線維を損傷させます。そのことで皮膚は弾力を失い、シワ、たるみといったエイジングの悩みが引き起こされます。いわゆる「エイジング作用」です。紫外線(UV-A)が持つ「エイジング作用」は非常に強く、女性が悩むエイジングサインの9割近くが紫外線によるものと唱えられるほどです。 図3.紫外線が皮膚に与える影響

紫外線カット化粧品市場が伸長したのに、女性のエイジング悩みが減らない理由

紫外線カット化粧品の市場規模は400億円(※1)であり、ヘアケア市場(リンス・コンディショナー)と同等(※2)であることから、紫外線カット化粧品は多くの人が常用していると推測出来ます。SPFを高める技術の歴史は古く、今日まで続けられた技術の進歩により、高いSPFを発揮する製品を手頃な価格で購入出来るようになりました。その結果、私たちは「日焼け作用」から皮膚を守る生活を手に入れたのです。つまり、UV-Bを効率良くカットして生活する術です。
しかし、女性が悩む「エイジング作用」は、UV-Bではなく、UV-Aにより引き起こされます。UV-Aをカットする技術はまだ歴史が浅く、まだUV-A波長全体を広範囲にカットすることは簡単ではありません。特に、350nmを超える“ロングUV-A”と呼ばれる波長域については、カットできる技術はまだ少ないのが現状です。ちなみにロングUV-Aは、UV-A全体量の実に75%を占めており、地表に届くUV-AのほとんどはロングUV-Aなのです。
以上の事から、女性のエイジングに関する悩みが減らないのは、UV-Aを広範囲にきちんとカットできていない事に原因があると当社は考えました。
※1:総合企画センター大阪「化粧品トレンドアイテムの市場分析調査」より
※2:富士経済「化粧品マーケティング要覧2016 No,2」より

エイジングに影響するUV領域をカットする

エイジングに関する悩みをUV-Aが引き起こすことは周知されており、UV-Aのカットやケアについて様々な研究が行われてきている中で、最近はロングUV-A領域もカットする技術が開発されてきています。 ただ、ロングUV-Aをカットする新しい技術は、多くが紫外線吸収剤を用いており、カット性能が優れているというメリットを持つ反面、以下のデメリットが想定されます。

・化学合成されているため「ケミカル」と称され、消費者からの印象が悪い
・安全性を危惧する情報が多く流通しているため、ブランドに対する安心感を低下させるリスクがある

ロングUV-Aを朝から晩まで長時間カットする

UV-Bにより起こる日焼け作用は、1年内の限られた時期(4月~10月)、1日内の限られた時間帯(11時~15時)に集中して起こりますが、UV-Aにより起こるエイジング作用は、そもそも地表へ到達する絶対量が多いために、季節や時間帯の影響を越えて恒常的に引き起こされているのです。
そんな季節差を越えて高いUV-Aカット効果を長時間持続させるためには、シリコーンが多用されてきました。
しかし、シリコーンの高配合は皮膜形成性能が向上する一方、洗浄力が強いクレンジング剤の併用が必要となり、より皮膚へ負担となる可能性があります。

すなわち、ナチュラルでありながら、
UVA 全域をカットする高性能なUV カット製剤が必要

紫外線吸収剤を用いて「ロングUV-Aカット」を可能にしたり、シリコーンを用いて「長時間カット」を可能にしたりが従来の手法で、これ以外のアプローチで両方の効能効果を実現する製品は市場では見当たりませんでした。
そこで当社は、これを天然素材の性能を持って解決すべく、以下の条件を満たす新製剤の開発に着手しました。

(1)UV-Aの全域へのカット効果
(2)長時間持続するカット効果

UV-A全域の長時間カットにおける性能を持った天然由来の原料を調査した結果、菜種由来のポリマーから必要性能を見出し、上記条件を満たす製剤の開発に成功しました。

成果報告:(1) UV-A の全域をきちんとカット

UV-A全域をきちんとカットするためには、UV-A(320~350nm)だけでなく、ロングUV-A領域(350nm以上)もカットできる技術が必要でした。 そこで、ロングUV-Aまでカットが可能な天然鉱物を菜種由来ポリマーと混和して製剤化したところ、紫外線吸収剤(ケミカル)を用いた比較品と同等のロングUV-Aカット効果を得ることを可能にしました。 図5.Long UV-Aカット効果

成果報告:(2) 長時間持続するカット

UVカット効果を長時間持続させるためには、次の3点が条件として必要でした。 (1)皮膚親和性:皮膚にしっかりと馴染んでフィットする性能 (2)耐水性:皮膚分泌物(汗)によりフィットが崩れない性能 (3)再乳化性:使用後に洗浄が容易に出来る性能 今回当社が見つけた菜種由来のポリマーは、各種試験・検証を行ったところ上記の条件をクリアしており、高い皮膜形成能が期待できます。図6.皮膜形成成分の耐水性試験また、モニターでの実用試験にて、総合的な持続能を検証した結果、使用後にカバーされたシミの数が、7時間を経過した時点においても8割以上カバーしていることが確認できました。菜種由来ポリマーを用いることで、長時間持続を可能にしました。図7.皮膜形成の持続性

使用感も優れた高性能UV カット製剤のOEM 供給を開始

紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)のUVカット製剤は、塗布後に「白浮き」が生じ肌の外観を損なわせてしまう、また仕上がりが粉っぽく、乾燥を感じるという懸念点がありました。 しかし、今回完成させた高性能UVカット製剤は、白浮きがなく、乾燥を感じることが無い処方設計となっております。 植物由来原料を主体に組まれたノンケミカル、ノンシリコンな最新処方を、来年発売に向けてサンプル提供を開始しました。今年の夏のうちに、サンプルを用いたユーステストを共同実施する化粧品メーカーも募集しております。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社サティス製薬 広報宣伝部 高橋夏希
TEL:03- 5646-2434 
FAX: 03-5646-2435
E-mail:n-takahashi@saticine-md.co.jp

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