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蜜のような甘さ 白い果肉を持つ“幻の白ビワ”を化粧品に
ふるさと元気プロジェクト69種類目の化粧品原料として追加
市場に決して出まわることのない究極のビワ2011.03.15

日本全国の素材から化粧品原料を開発する「ふるさと元気プロジェクト」を行っております。この度、静岡県伊豆市で栽培される白ビワの葉を化粧品原料として新たに開発いたしました。抗炎症作用に優れた性質を持つ原料として、ふるさと元気プロジェクト素材カタログ69種類目に追加いたしましたので、お知らせいたします。

土肥でしか食べることができない 幻の白ビワ

サティス製薬は、「ふるさと元気プロジェクト」として国産の化粧品原料を開発する中、静岡県伊豆市で栽培される白ビワの葉に目をつけました。このビワは、全国でも伊豆市の土肥地域でしか栽培されておらず、「幻のビワ」と呼ばれております。このビワは私たちが普段目にするオレンジ色のビワとは異なり、果実は淡いクリーム色をしています。これは土肥地域特有の土壌や気候によるもので、他地域産のビワでは見られない特徴です。

白ビワを口に運ぶと蜜のように甘く、糖度を測ると18度にもなりました。生産者の伊豆市観光経済部の山口雄一さんによると、一般的なビワの糖度は11度で合格、12度でおいしく、13度で最上級と言われているそうです。それと比較すると、糖度18度という白ビワの群を抜く甘さがわかります。

これほどの甘さを持つ白ビワですが、市場にはまったく出まわっておりません。その理由は二つあります。まず、旬の時期が5月末から6月上旬のわずか2週間ほどしかないことです。次に、白ビワの果実が非常に傷みやすいということです。もぎ取ってしまうとそこから数時間後には果実が黒くなってしまい、土肥地域でしか食べることができないのです。その稀少性から、土肥地域の白ビワの木はすべて伊豆市が管理しており、市の職員や地域のボランティアの手で守られています。

サティス製薬では、そんな希少価値の高い白ビワを、化粧品原料として開発することにいたしました。果実ではなく葉を使用しますが、高い糖度や土肥地域でのみ栽培される特徴は、葉にも一般のビワの葉とは異なる有効成分が含まれるのではないかと考えました。

高い抗炎症作用 白ビワの葉エキス

ビワの果実は食用として人々に親しまれておりますが、葉は生薬として古くから知られています。約3000年前のインドではビワ療法が誕生、奈良時代に日本にも伝わり民間で長らく用いられてきました。「ビワの葉酒」「ビワの葉茶」「ビワの葉風呂」のように民間療法に取り入れられており、疲労回復、肌荒れ、日焼け跡、冷え性にも良いとされています。 古くから親しまれてきたビワの葉を、化粧品原料として活用するため、サティス製薬では様々な試験を行いました。その結果、白ビワの葉の有効性に高い抗炎症作用を確認いたしました。

その中の一つである“ヒアルロニダーゼ阻害活性試験”では、一般的なビワの葉エキスと比較し、白ビワの葉エキスは約2倍高いヒアルロニダーゼ阻害作用があることがわかりました。(図1)“ヒアルロニダーゼ”は抗炎症の指標とされており、これを阻害することで炎症作用を抑えることが可能です。

今後の展開

サティス製薬では、抗炎症作用に優れた性質を持つビワの葉エキスを、広くスキンケア製品にご利用頂くことを考えております。またこれからの季節に向けて、ボディケア製品への展開も期待しております。 伊豆市では、地域の特産品である白ビワの活用のため、白ビワを使った特産品づくりを盛んに行っています。「ふるさと元気プロジェクト」での化粧品原料も、その中の一つとして伊豆市の地域活性化を目指します。

サティス製薬は「ふるさと元気プロジェクト」として、担当研究員が素材の産地へ直接足を運び、新たな国産素材を原料とした化粧品の開発を行っております。地域生産者や産地の商工会議所、化粧品販売メーカーなど様々なパートナーとの協力関係を構築し、素材が生む新しい価値を機能性化粧品として流通させることを目指しております。素材開発100種類を目標に、素材産地の地域貢献活動に取り組みます。

「ふるさと元気プロジェクト」活動にご賛同頂ける地元の生産物を町おこしに活用されたい行政機関や商工会議所、国産素材の化粧品を販売されたいメーカーや販売店、本プロジェクトをお取上げ頂けるメディアの皆様からのご連絡をお待ちしております。