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プレスリリース

廃材であった栗渋皮から高い抗酸化作用を発見
~埼玉県産業技術総合センターとの共同開発~

平成21年6月9日
株式会社サティス製薬

株式会社サティス製薬は、廃材とされている栗渋皮の有効活用について、埼玉県産業技術総合センターと共同開発を開始しました。生理活性作用を調べた実験結果では、緑茶と同等もしくはより高い抗酸化作用が示され、機能性素材としての可能性が示唆されました。

株式会社サティス製薬(埼玉県吉川市・代表取締役山崎智士)は、埼玉県産業技術総合センターとの栗渋皮を用いた共同研究を開始し、緑茶と同等もしくはより高い抗酸化活性を明らかとしました。

埼玉県の特産品としての栗

埼玉県における栗の収穫量は全国第5位(平成19年度、農林水産省)であり、県の特産品として位置づけられています。

栗渋皮とその特長

栗渋皮は、栗の実と殻の間にある薄皮部分を指し、ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンが含まれていることが、埼玉県産業技術センターの研究にて明らかにされました。ポリフェノールとは、植物の色素や苦味の成分でもあります。効果として、脳梗塞や動脈硬化の予防、抗酸化作用などが知られています。栗渋皮には、このような多機能のポリフェノールが含まれているのですが、その苦味の強さから、食材として有効に利用されることなく、廃棄されているのが現状です。

栗渋皮の有効活用

そこで、埼玉県産業技術総合センターでは、栗渋皮の有効活用を目的とし、食品原料としての開発を行ってきました。その結果、苦味を低減させることに成功し、また風味のよい菓子の作製にも成功しました。一方サティス製薬では、化粧品原料としての可能性を求め、各種生理活性試験を行ってきました。その結果、緑茶と同等もしくはより高い抗酸化作用を有することが判明し、化粧品原料として利用可能であることが示唆されました。

化粧品と抗酸化剤

化粧品が酸化すると、製品の安定性が大きく損なわれ、変色や不快なにおいの発生などが引き起こされます。また、酸化によって発生した過酸化物は、皮膚刺激物質として肌に作用し、炎症やメラニン産生、シワ形成、ニキビ形成など、肌に様々な悪影響を与えてしまいます。さらに体内では、正常な生命活動によって常に活性酸素が作り出され、この活性酸素は体内の酸化反応に大きく関わり、また老化にも関係しているのではないか、と考えられています。そのため、化粧品に抗酸化剤を配合することは、化粧品原料の酸化抑制による品質の安定化だけでなく、化粧品成分や皮膚成分の酸化防止としても機能し、また活性酸素の除去による肌の老化抑制効果などが期待できます。

栗渋皮の抗酸化作用

栗渋皮を用いたサティス製薬独自の抽出物には、活性酸素の一種であるラジカルおよび過酸化水素に対し、それらを消去する機能を有していることが明らかとなりました。DPPHラジカル消去試験では、50%の消去効果を得るための抽出物濃度(EC50)が、栗渋皮抽出物で0.06 mg/mL、比較として用いた緑茶抽出物では0.09 mg/mLとなり、栗渋皮抽出物には緑茶抽出物より1.5倍強いDPPH消去作用があることが確認されました(図1)。


図1.DPPH消去試験結果

※DPPH消去活性指数…緑茶エキスのDPPHラジカル消去活性EC50値を基準とした場合の相対値

過酸化水素消去試験では、栗渋皮抽出部のEC50が8.49 mg/mL、比較として用いた緑茶抽出物では8.30 mg/mLとなり、栗渋皮抽出物には緑茶と同等の過酸化水素消去作用があることが確認されました(図2)。


図2.過酸化水素消去試験結果

※過酸化水素消去活性指数…緑茶エキスの過酸化水素消去活性EC50値を基準とした場合の相対値

今後の活用

栗渋皮にはポリフェノールが豊富に含まれているため、高い消臭効果も期待されています。そこで、各種悪臭物質に対する消臭効果を調べ、より高い有用性物質としての開発を進めていく予定です。また、機能性だけでなく、安定性や安全性など、化粧品素材として必要な試験を行い、機能性素材としての完成を目指していく計画です。

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